車検にかかる日数は、業者に依頼するなら当日から3日程度が目安です。車検専門店やカー用品店では最短1時間前後の例がある一方、ディーラーや整備工場では1〜3日預けることが珍しくありません。部品の取り寄せや大きな修理が加わると、1週間以上かかる場合もあります。
この記事では、依頼先別の日数、当日中に終わる条件、日数が延びる原因を整理し、車を預ける間の移動手段を日数別に考えます。所要日数に法律上の決まりはなく、記事中の日数は公開情報をもとにした目安です。記載内容は2026年11月時点の情報にもとづきます。
車検の日数は依頼先で変わり、専門店は当日、ディーラーは1〜3日が目安
短く済ませたいなら車検専門店かカー用品店、整備をまとめて任せたいならディーラーや整備工場が候補です。カーセブンの解説記事とグーネットピットの解説記事で示されている目安を、編集部で次の表に整理しました。
| 依頼先 | 預ける期間の目安 | 日数を左右する点 |
|---|---|---|
| 車検専門店 | 最短45分〜当日 | 追加整備やプラン内容で1日以上になることがある |
| カー用品店 | 最短1時間〜2日 | 指定工場を併設しているか |
| ガソリンスタンド | 最短1日〜 | 提携工場へ車を移送するか |
| 整備工場 | 1〜2日 | 指定工場か認証工場か、部品の在庫 |
| ディーラー | 1〜3日 | 予防整備をどこまで行うか |
| ユーザー車検 | 検査は1時間程度から | 自分で点検と書類を準備し、平日に受検する |
ディーラーの日数が長めなのは、車検に通すための整備に加えて、次の故障を防ぐ整備を提案することが多いためです。専門店の時間が短いのは、車検専用のラインや作業の仕組みを整えているからで、整備を省いているとは限りません。ただし、最低限の点検と整備に絞ったプランでは、予防整備が別途必要になることがあります。
表の最短時間は、車に問題がない場合の数字です。受付や見積もり、会計の時間を含まないこともあります。ディーラーの目安も媒体によって1〜2日、1〜3日と幅があるため、仕事や送迎の予定を組むときは、長い方の日数で見ておくと崩れにくくなります。
当日中に受け取りたいなら、指定工場に午前中に入庫し、事前見積もりを済ませる
当日中に終わるかどうかは、店の宣伝文句よりも、次の条件がそろうかどうかで決まります。これは公開情報をもとにした編集部の整理で、最終的な判断は入庫先の説明を優先してください。
- 検査まで工場内で完結できる指定工場を併設している
- 午前中の早い時間に入庫する
- 事前の点検や見積もりで、必要な整備と部品が分かっている
- 車検に通すための整備で足り、予防整備は後日に回せる
- 車検証、自賠責保険証明書、納税証明書などの書類がそろっている
入庫時刻は意外に影響します。ガソリンスタンドでは、午前9時までの受付で当日夕方に完了する店舗があります。午後に持ち込むと、作業が翌日にずれ込むことがあります。
一方で、当日車検をうたう店でも、当日中に終わらない場合はあります。ブレーキ周りの大きな不具合が見つかったときや、交換部品の在庫がないときです。必ず当日中に車が必要なら、予約時に「追加の整備が出たときも今日中に返せますか」「部品が届かないときはどうなりますか」と聞いておくと、当日の見通しが立ちます。
指定工場と認証工場の差は、検査のために車を運ぶかどうか
同じ整備工場でも、指定工場の方が日数は短くなりやすい傾向があります。四国運輸局の説明によると、指定工場は点検整備と検査を行って保安基準適合証を交付でき、これを継続検査の際に提出すれば、車を運輸支局へ持ち込まずに手続きできます。
認証工場は整備までを工場で行い、検査は車を運輸支局などへ持ち込んで受けます。移動が発生し、検査場の受付時間にも合わせる必要があるため、翌日以降にずれることがあります。これは検査をどこで行うかの違いで、認証工場の整備の質が低いという意味ではありません。
どちらの工場かは、見積もりのときに聞けば分かります。工場の種類と代車の関係は、車検で代車を借りられる条件でも説明しています。
車を受け取った日と、新しい車検証が届く日は別になることがある
車を当日受け取れても、車検証と検査標章(フロントガラスのステッカー)が届くのは後日という場合があります。指定工場に依頼すると、車検後数日から1週間ほどで受け取るか郵送されるという案内があります。
その間は「保安基準適合標章」を車に表示して走行します。道路運送車両法第94条の5で、有効な標章を表示している車は運行できると定められています。標章には有効期間があるので、受け取るときに期限と、新しい書類の受け取り方法を確認しておきましょう。
認証工場やユーザー車検で検査場に車を持ち込んだ場合は、検査後の手続きで新しい車検証と検査標章が交付されます。「車検は何日」と考えるときは、車が戻る日と書類がそろう日を分けておくと混乱しません。
日数が延びる主な原因は、部品待ち、追加修理、繁忙期の3つ
予定より長引くときの原因は、ほぼこの3つに分かれます。どれも入庫前にある程度は予想できます。
部品の取り寄せは、古い車や輸入車ほど長引きやすい
交換部品の在庫がなければ、届くまで作業が止まります。年式の古い車、流通量の少ない車種、輸入車は入荷に時間がかかることがあります。事前に見積もりを取れば部品を先に手配できるため、古い車ほど当日の持ち込みより事前点検が向いています。
追加修理が必要になると、数日から2週間ほどかかることがある
事故の損傷で板金修理が必要なときは数日以上かかります。旧車や走行距離の多い車は交換箇所が増えやすく、まれに1〜2週間かかる例も紹介されています。逆に、初回車検の車や走行距離の短い車は整備箇所が少なく、短時間で終わる傾向があります。
12月から3月と土日祝日は、予約も作業も混みやすい
繁忙期は12月から3月とされ、特に年度末の3月が混み合います。近畿運輸局の案内も、車検は年度末に大変混雑するとして余裕を持った受検を呼びかけています。この時期は入庫後の作業待ちだけでなく、希望日の予約が取れないことも考えられます。
車検は満了日の2か月前から受けられるので、日数が読めない車ほど早く動く
2025年4月1日の省令改正で、次回の満了日が短くならずに受けられる期間が、満了日の1か月前から2か月前に広がりました。近畿運輸局の例では、満了日が2025年6月15日の車を4月15日に受けても、次の満了日は2027年6月15日のままです。2か月より前に受けると、有効期間は短くなります。
編集部としては、この制度は部品待ちへの備えとして使うのが実用的だと考えます。走行距離が多い車や古い車は、満了日の2か月前を目安に見積もりを取れば、部品が遅れても満了日までに余裕が残ります。ぎりぎりに入庫して修理が長引くと、満了日を過ぎて公道を走れなくなるおそれがあります。すでに切れている場合の手順は、車検切れに気づいたときの対処法をご覧ください。
ユーザー車検は検査だけなら1時間程度でも、平日に半日は空けておきたい
ユーザー車検は、スムーズに進めば1時間程度で終わることもありますが、平日に時間を確保する必要があります。札幌運輸支局の案内では、検査は土日祝日と年末年始を除く平日で、受付は1日4回に分かれ、予約は14日先まで可能です。受付の時間や予約の方法は検査場によって異なるため、受ける場所の案内を確認してください。
一度で通るとは限らない点も、日数に影響します。北海道運輸局の2026年10月の発表によると、車を持ち込んで受ける継続検査で再検査となった割合は、2025年度の全国平均で普通自動車が11.1%、軽自動車が12.2%でした。再検査となる主な項目には、ヘッドライトの光量不足や光軸の不良、球切れ、ワイパーやウォッシャーの不具合があります。受検前に灯火類を確認し、必要なら検査場近くのテスト施設で調整しておくと、やり直しを減らせます。
北海道運輸局のユーザー車検案内では、不合格でも当日中なら2回まで再入場でき、それでも通らない場合や当日に再受検しない場合は限定自動車検査証を交付するとしています。点検整備を自分で行う時間は検査とは別に必要です。また、ユーザー車検に代車はないため、平日に仕事を休めない人には向きません。
車を預ける日数によって、代車とレンタカーの選び方は変わる
当日中なら車なしで済むことが多く、数日なら代車か日単位のレンタカー、1週間を超えそうなら週単位や月単位の利用が候補になります。日数別の考え方は次のとおりです。
| 預ける日数 | 現実的な手段 | 確認すること |
|---|---|---|
| 当日中 | 公共交通、家族の送迎、店での待機 | 通勤や送迎と重ならない日に入庫できるか |
| 1〜3日 | 無料の代車、日単位のレンタカー、カーシェア | 代車の有無と、延びたときの扱い |
| 1週間前後 | 週単位のレンタカー | 戻る日が前後したときの費用 |
| 2週間以上、または未定 | 月単位のレンタカー | 延長や途中解約の条件 |
代車の提供は法律上の義務ではないため、入庫先によって対応が分かれます。ユーザー車検にはありません。予約時に、無料か有料か、何日まで借りられるかを聞いておきましょう。費用と比較は車検の代車にかかる費用と車が使えない期間の移動手段の比較で整理しています。また、車検は予定された入庫なので、任意保険のレンタカー費用特約の対象外になりやすい点にも注意が必要です。
1〜3日で確実に戻るなら、週単位のレンタカーは割高になりやすく、日単位のレンタカーや代車の方が合っています。週単位や月単位が現実的なのは、部品待ちで戻る日が読めない場合や、代車を借りられないまま通勤や送迎を続けなければならない場合です。
マンスリーゴーの通常クラスは、2026年11月6日時点でコンパクトが1週間26,180円、30日62,700円(いずれも税込)です。任意保険と定期メンテナンスを含み、カーリースのような与信審査は原則不要で、LINEで空車を相談できます。金額はクラス別の料金表と料金シミュレーターで確認できます。
確認しておきたい点もあります。車両はクラスごとの提供で車種は指定できず、通常クラスは主に2010〜2015年式前後です。お客様都合で早く返却しても未利用分は返金されず、延長は返却予定日の7日前までに連絡が必要です。週単位で借りるときは、延びる可能性があることを最初に相談しておくと安心です。修理が1か月を超えそうなときの費用は、代車を1ヶ月以上借りる場合の費用と選択肢で説明しています。
入庫先に確認したいのは、最長の日数と追加整備の連絡方法
予定を立てるうえで大事なのは、最短の時間よりも「遅くなるといつになるか」です。見積もりや予約のときに、次の5点を聞いておくと、日程のずれに備えられます。
- 順調な場合と、長引いた場合の返却予定日
- 指定工場か認証工場か
- 事前に点検と見積もりをしてもらえるか
- 追加整備が見つかったときの連絡方法
- 代車の有無と、新しい車検証の受け取り方法
追加整備は、説明を受けて了承してから進むのが一般的です。作業中に連絡がつかないと判断が遅れ、その分だけ返却も遅れるおそれがあります。入庫当日は電話に出られる時間帯を伝えておきましょう。すぐに必要でない整備を後日に回すと、当日の作業時間を減らせます。ただし、車検に通らない不具合は後回しにできません。
車検の日数についてよくある質問
車検は土日でも受けられますか?
業者に依頼するなら、土日に対応している店舗はあります。ただし土日祝日は混みやすいため、早めの予約が必要です。自分で検査場に持ち込むユーザー車検は平日に受けるのが基本なので、受ける検査場の案内で受付日を確認してください。
軽自動車なら車検の日数は短くなりますか?
軽自動車だから必ず短いとはいえません。日数を左右するのは、依頼先、整備の量、部品の在庫です。ユーザー車検の場合は、運輸支局ではなく軽自動車検査協会で受ける点が普通車と異なります。
満了日の当日でも車検は間に合いますか?
満了日当日まで受けられますが、間に合わないおそれがあります。不具合が見つかって修理に時間がかかると、満了日を過ぎてしまうためです。走行距離が多い車や古い車は、2か月前からの期間を使って早めに見積もりを取ると安心です。
車検費用が高いと分かったら、受けずに手放してもよいですか?
使い続ける予定がなければ、車検を受けずに売却や買い替えを選ぶ方法もあります。その場合、判断する間の移動手段も必要になります。分割払いや整備内容の見直しも含めた考え方は、車検費用が高いときの対処法で整理しています。
車検を当日に済ませやすいのは新しめの車、日数に余裕を持ちたいのは古い車や多走行の車
初回車検に近い車や走行距離の短い車で、予防整備は別の日でもよい人は、車検専門店や指定工場併設の店舗で当日中に終えやすいでしょう。古い車、走行距離の多い車、輸入車に乗っている人は、ディーラーや整備工場で事前に点検を受け、2〜3日以上の余裕を見ておくと予定を立てやすくなります。
まず車検証や検査標章で満了日を確認し、満了日の2か月前を目安に見積もりを取りましょう。通勤や送迎で毎日車を使う人は、代車を借りられるかも同時に確認しておくと安心です。
代車を確保できないときや、部品待ちで戻る日が読めないときは、マンスリーゴーの利用の流れも確認してみてください。LINEで利用開始日とエリアを伝えると、空車状況を確認できます。利用には23歳以上で免許取得から3年以上などの条件があり、グリーン免許では利用できません。保険の自己負担は保険、補償の説明、配車料金と対応エリアは配車、引き取りの条件をご覧ください。料金や空車状況は変わることがあります。

