代車のガソリン代は、原則として借りた側の負担です。代車そのものが無料でも、使っている間の燃料代は利用者が払うのが一般的な取り扱いで、法律で決まっているわけではなく入庫先との取り決めによります。返却方法は満タン返却、現状返却、使った分だけ給油の3つに分かれ、どれになるかは貸出時に決まります。
この記事では、代車のガソリン代を誰がどこまで負担するのか、返却方法ごとの違い、燃費が違う車を借りたときにいくらかかるのか、そして給油でやってはいけないことまでを整理します。記載内容は2026年8月時点の情報です。
ガソリン代が借りた側の負担になるのは、車の貸与と燃料の消費が別だから
代車が無料でも、ガソリン代は利用者負担になります。無料で提供されているのは車を使う権利であって、走った分の燃料まで含まれているわけではないためです。同じ考え方で、有料道路の通行料、駐車料金、駐車違反の反則金も借りた側の負担になるのが通例です。
| 費用 | 負担する人 | 補足 |
|---|---|---|
| ガソリン代 | 借りた側 | 返却方法の取り決めによる |
| 有料道路の通行料 | 借りた側 | ETC車載器の有無を要確認 |
| 駐車料金 | 借りた側 | 入庫先に確認するまでもなく利用者負担 |
| 駐車違反の反則金 | 借りた側 | 放置違反金が入庫先に届く場合がある |
| オイルなどの消耗品 | 入庫先 | 通常の使用範囲であれば貸主負担 |
この取り扱いは代車に限った話ではなく、レンタカーでも同じです。マンスリーゴーのような月単位のレンタカーでもガソリン代は利用者負担で、返却時は満タンでの返却をお願いしています。代車とレンタカーの違いそのものは代車とは?無料になる条件と借りられる期間の目安で整理しています。
返却方法は満タン返却・現状返却・使った分だけ給油の3つに分かれる
ガソリンの返却方法は入庫先によって3通りに分かれます。どれが適用されるかで、返却前にやることが変わります。
| 方式 | 内容 | 返却前にやること |
|---|---|---|
| 満タン返却 | 満タンで貸し出し、満タンで返す | 返却直前に給油してレシートを保管 |
| 現状返却 | 預かった時点の残量のまま返す | 貸出時のメーター位置を写真で記録 |
| 使った分だけ給油 | 走行距離や減った分を精算 | 走行距離を控えておく |
もめやすいのは現状返却です。満タンではない状態で貸し出された場合、燃料計の針がどこにあったかは記憶では証明できません。鍵を受け取ったらメーターパネルを1枚撮っておくだけで、返却時の説明がまったく変わります。走行距離も同じ画面に写るため、あわせて記録できます。
満タン返却の場合は、入庫先の近くのガソリンスタンドで返却直前に給油するのが基本です。前日に給油して当日20km走ると、その分だけ満タンではなくなります。給油のレシートを渡すよう求められることもあるため、捨てずに持っていってください。
給油を忘れて返却すると、精算単価が店頭価格より高くなることがある
満タン返却の約束で給油せずに返した場合、入庫先が代わりに給油してその費用を請求します。このとき適用される単価は、実費に手数料を上乗せした金額になることがあり、自分で入れるより高くつくのが一般的です。レンタカー会社では、この精算単価を約款であらかじめ定めているところもあります。
時間がなくて給油できないと分かった時点で、返却前に一報を入れておくと扱いが変わることがあります。黙って返して後から請求が来るより、事前に伝えておくほうが金額の説明も受けやすくなります。
燃費が違う代車を借りると、同じ距離でも燃料代が倍近く変わる
代車は空いている車が割り当てられるため、普段より燃費の悪い車になることがあります。1ヶ月に1,000km走ると仮定し、レギュラーガソリンを1リットル170円として試算すると、燃費によって次のように差が出ます。実際の単価は資源エネルギー庁の石油製品価格調査で毎週公表されており、直近の調査日は2026年8月19日です。
| 車のタイプ | 実燃費の目安 | 1,000km走行時の燃料代 |
|---|---|---|
| 軽自動車 | 20km/L | 約8,500円 |
| コンパクトカー | 18km/L | 約9,400円 |
| ミニバン | 12km/L | 約14,200円 |
| 大型ミニバン・SUV | 10km/L | 約17,000円 |
軽自動車と大型ミニバンでは、同じ1,000kmでも燃料代が約8,500円違います。代車が無料であっても、燃費の悪い車を1ヶ月借りれば、その差額だけで軽自動車を数日レンタルできる金額になります。「代車は無料だから」と考えて総額を見ないと、思っていたより出費が増えます。
逆に言えば、代車の燃費は借りる前に聞いておく価値があります。通勤距離が長い方や、修理が長引きそうな方は、車種の希望が通らないとしても「できるだけ燃費のよい車を」と伝えておくだけで割り当てが変わることがあります。
走る距離が伸びるほど、燃費の差はそのまま金額の差になる
燃費の差が家計に効いてくるかどうかは、代車を借りている間にどれだけ走るかで決まります。同じくレギュラー1リットル170円として、走行距離別に試算すると次のようになります。
| 1ヶ月の走行距離 | 軽自動車(20km/L) | ミニバン(12km/L) |
|---|---|---|
| 500km | 約4,250円 | 約7,100円 |
| 1,000km | 約8,500円 | 約14,200円 |
| 1,500km | 約12,750円 | 約21,300円 |
| 2,000km | 約17,000円 | 約28,300円 |
月500kmであれば軽とミニバンの差は3,000円弱ですが、月2,000km走ると差は11,000円を超えます。通勤で毎日往復40km走る方なら、平日22日でそれだけで880kmです。ここに週末の外出が加わると月1,200kmから1,500kmになり、燃費の差が数千円から1万円を超える差として現れます。
普段の走行距離が分からない場合は、給油のたびにメーターのトリップをリセットしておくと1ヶ月の距離がつかめます。代車を借りる前に自分の走行量を把握しておくと、燃費の希望を伝える根拠にもなります。
ハイブリッド車や電気自動車の代車では、給油以外の確認が必要になる
代車がハイブリッド車や電気自動車の場合は、返却時の条件が変わります。ハイブリッド車の給油自体はガソリン車と同じですが、電気自動車では給油という工程がなく、充電をどう扱うかを取り決めておく必要があります。
| 代車のタイプ | 返却前に必要なこと | 先に確認しておくこと |
|---|---|---|
| ガソリン車 | 給油(満タン返却の場合) | レギュラーかハイオクか |
| ディーゼル車 | 給油(軽油) | 給油口の燃料種別ラベル |
| ハイブリッド車 | 給油(満タン返却の場合) | ガソリン車と同じ扱いか |
| 電気自動車 | 充電(返却時の残量指定がある場合) | 充電カードの貸出と充電スポット |
電気自動車の代車は、自宅に充電設備がないと日常的な運用そのものが難しくなります。近隣の急速充電スポットを探して待つ時間が発生するため、通勤や送迎で使う予定があるなら、貸出の時点で運用できるかを確認しておいてください。返却時に何パーセント以上で返すという指定があるかどうかも、あわせて聞いておくと安心です。
燃料の種類を間違えると、修理費用が請求される可能性がある
代車で最も避けたいのが、燃料の入れ間違いです。普段レギュラーの車に乗っている方がディーゼル車の代車を借りた場合、うっかりレギュラーを入れると走行不能になり、燃料タンクや配管の洗浄が必要になります。この費用は借りた側の負担になる可能性が高く、無料の代車が一転して高額な出費になります。
防ぎ方は単純で、給油口のふたの裏か給油口まわりに貼られた燃料種別のラベルを毎回確認することです。ハイオク指定の輸入車が代車になることもあります。ハイオク指定の車にレギュラーを入れても直ちに壊れるわけではありませんが、指定と違う燃料を入れた状態で返却するのは避けてください。
ハイブリッド車や電気自動車が代車になった場合は、扱いが変わります。ハイブリッド車の給油はガソリン車と同じですが、電気自動車では充電をどうするか、充電カードは貸してもらえるのかを先に確認しておく必要があります。
返却したあとに請求が来ることがあるので、その場で精算内容を確認する
ガソリン代に関する行き違いは、返却の当日ではなく数日後に表面化することが少なくありません。代車を返したあとに給油代や清掃費が加算され、車検代金と一緒に請求されるという流れです。金額の内訳が分からないまま総額だけを見て支払うと、あとから確認するのが難しくなります。
防ぎ方は単純で、代車を返すときに「この状態で追加の請求は発生しますか」と一言確認しておくことです。給油の要否、車内の状態、走行距離のいずれかで加算があるなら、その場で説明を受けられます。仕事で使っている車であれば、ガソリン代の領収書は経費として処理できる場合があるため、宛名と但し書きも受け取り時に整えておくと後の処理が楽になります。
請求書が届いてから疑問が出た場合も、貸出時に撮っておいたメーターの写真があれば話が早く進みます。写真は数十秒で撮れて、あとから撮り直しはできません。鍵を受け取ったらまず1枚、という習慣にしておくのが確実です。
修理が長引くなら、燃料代を含めた総額で借り方を見直す
代車を借りる期間が数週間を超えるなら、燃料代まで含めた総額で考えたほうが判断を誤りません。無料の代車でも燃費が悪ければ費用は積み上がりますし、逆に有料でも燃費のよい車のほうが総額で安く収まることがあります。
マンスリーゴーは1週間または月単位で利用できる長期専門のレンタカーサービスで、軽ミニクラスは月額26,400円(税込29,040円)からです。任意保険・車検・定期メンテナンス・ETC車載器が料金に含まれ、カーリースのような与信審査は原則不要です。ガソリン代は利用者負担で、返却時は満タンでのご返却をお願いしています。走行距離は30日で3,000kmまで、超過分は1kmにつき22円(税込)です(2026年8月時点)。
車検で預ける期間の代車については車検で代車は借りられる?、車検切れですでに公道を走れない状態であれば車検切れに気づいたら?もあわせてご確認ください。ガソリン代そのものを下げたい場合はガソリン代を節約する方法7選が参考になります。
代車のガソリンについてよくある質問
代車のガソリン代は入庫先が負担してくれませんか
原則として借りた側の負担です。無料で提供されているのは車を使う権利であって、走行にともなう燃料代までは含まれないという考え方が一般的です。ただし取り扱いは入庫先ごとに決めているものなので、気になる場合は貸出時に確認してください。
満タンで返さないとどうなりますか
入庫先が代わりに給油し、その費用を請求されます。適用される単価は実費に手数料が上乗せされることがあり、自分で給油するより高くなるのが一般的です。時間がなくて給油できない場合は、返却前に連絡しておくと扱いを相談できます。
満タンではない状態で貸し出された場合はどうすればいいですか
鍵を受け取った時点で、メーターパネルを写真に撮っておいてください。燃料計の針の位置と走行距離が同時に記録できます。現状返却の取り決めであれば、その写真がそのまま返却時の基準になります。返却方法を口頭で確認したうえで撮っておくと確実です。
代車に軽油を入れてしまったらどうなりますか
エンジンをかけずに入庫先とロードサービスへ連絡してください。走行してしまうと燃料系統全体の洗浄が必要になり、費用が大きくなります。入れ間違いは利用者の過失として扱われることが多く、修理費用を請求される可能性があります。給油前に燃料種別のラベルを確認するのが唯一の予防策です。
代車の期間が足りないときの車の確保について
マンスリーゴーは、1週間または月単位で利用できる長期専門のレンタカーサービスです。任意保険・車検・定期メンテナンス・ETC車載器が料金に含まれ、カーリースのような与信審査は原則不要、契約手続きはオンラインで完結します。代車の返却期限が来てしまった、修理が想定より長引いたという状況でご利用いただけます。
ご利用には23歳以上、免許取得から3年以上などの条件があり、車種の指定はできず車両クラスでのご案内となります。車両クラス別の料金、保険・補償の内容、よくある質問をご確認のうえ、マンスリーゴーまでお問い合わせください。料金・在庫・補償・配車条件は変更される場合があります。

