車を手放すべきか迷ったときは、維持費の負担感だけで決めず、月あたりの使用頻度、車の状態(修理費用や年式)、そして手放したあとの移動手段を現実的に確保できるかという3つを順番に確認すると、後悔しにくい判断につながります。結論から言うと、月の使用が5日未満で維持費が生活の負担になっている場合は手放しを検討する価値があり、週3日以上使っていて代替手段が乏しい地域に住んでいる場合は、維持費の見直しを先に検討したほうが合理的になりやすいです。この記事では、車を手放すかどうかを判断するための具体的な基準と、手放す方法、後悔しやすいパターンを、2026年9月時点の公開情報にもとづいて整理します。
車を手放すべきか迷ったときは、維持費・使用頻度・車の状態の3つを順番に確認する
車を手放すかどうかの判断は、感情や「なんとなく高い」という感覚ではなく、3つの軸を順番に確認すると精度が上がります。1つ目は年間でどれくらいの維持費がかかっているかという金額、2つ目は月に何日その車を実際に使っているかという使用頻度、3つ目は車自体の状態です。修理費用や車検の見積もりが車の時価に近づいているほど、持ち続ける負担は大きくなります。就職や転職、引っ越し、家族構成の変化、車検や大きな修理のタイミングなど、手放すきっかけは人によって異なりますが、判断の軸自体はどのきっかけでも共通しています。定年を機に車の処遇を考えている場合は生活動線や免許返納の時期まで踏み込んで判断したほうがよいため、定年後に車は手放すべき?維持費・使用頻度・代替手段から判断する方法もあわせて確認することをおすすめします。実家の車を相続して乗るか手放すか迷っている場合は、名義変更などの手続きも関わってくるため、実家の車を相続したら?乗る・手放すの判断基準と手続きまとめを先に確認しておくと、手続き面での見落としを防げます。
月の使用が5日未満で維持費が生活の負担になっているなら、手放しを検討する価値がある
手放しを検討する価値がある目安は、月の使用日数がおおむね5日未満で、かつ年間の維持費が家計の中で重く感じられている状態です。逆に、週3日以上使っていて、通勤や家族の送迎など「必要なときに絶対必要」という使い方をしている場合は、頻度だけで判断すると後から不便を感じやすくなります。使用日数は感覚ではなく、直近1〜2ヶ月分をカレンダーや家計簿で振り返って実数を数えることが出発点になります。月の使用が8〜12日程度の中間的な層は最も判断が難しく、用途が「あると便利」の範囲に収まっている場合は、維持費を見直しながらもう少し様子を見るという選択肢も現実的です。駐車場代の負担が主な理由になっている場合は、駐車場代が月3万円超え…車を諦める前に試したい代替手段6選も参考になります。自動車税や車検費用の支払いそのものが難しいという経済的な理由がきっかけの場合は、判断の軸は同じですが、自動車税が払えない時の全対処法や車検費用が払えない・高い場合の対処法で、手放す以外の対処法も確認しておくと選択の幅が広がります。
車を手放すとどれくらい節約できるかは、維持費の内訳を分解して確認する
「手放せばいくら節約できるか」を考えるには、年間の維持費を項目ごとに分解して確認する必要があります。以下は、排気量の小さい乗用車を例にした年間費用の目安です。地域や車種、保険の等級によって金額は大きく変わるため、あくまで参考値としてご覧ください。
| 費用項目 | 年間目安(参考値) | 手放した場合 |
| 自動車税 | 約1万〜4万円 | かからなくなる |
| 任意保険 | 約4万〜10万円 | 中断保管制度で等級を保存できる場合がある |
| 車検・法定点検 | 約3万〜10万円(2年分を1年換算) | かからなくなる |
| 駐車場代 | 約6万〜36万円(地域差大) | 契約解除のタイミング次第 |
| ガソリン・消耗品 | 約3万〜10万円 | 使用量に応じて減る |
合計すると、年間20万〜60万円程度が車の維持にかかっている家庭は珍しくありません。ただし、手放したあとにタクシーやカーシェア、公共交通機関を使う頻度が増えれば、その分の費用が新たに発生します。「維持費がなくなる」という面だけでなく、「代替手段にどれくらいかかるか」も合わせて試算しないと、正確な節約額は見えてきません。維持費の内訳をさらに詳しく知りたい場合は、車の生涯コストはいくら?所有と非所有を徹底試算【2026年版】も参考になります。
修理費用や車検の見積もりが車の時価に近づいているなら、手放す判断は合理的になりやすい
車の状態から手放すかどうかを判断する場合は、修理費用や次の車検でかかる費用が、その車の時価(買取・下取りの想定額)に対してどれくらいの割合になっているかを確認します。修理費用が時価の半分を超えるようなケースでは、修理して乗り続けても資産としての価値はほとんど戻らないため、手放す判断が合理的になりやすくなります。逆に、時価に対して修理費用が小さく、今後も使う予定がある場合は、修理して乗り続けたほうが結果的に安くつく場面もあります。バッテリー上がりのように繰り返し起きる不具合が判断のきっかけになっている場合は、車のバッテリー上がりが頻発したら?修理・手放し・買い替えの判断基準まとめで具体的な費用感を確認できます。老朽化にともなう修理が複数箇所で重なっている場合は、古い車の修理代が高すぎる…修理すべきか乗り換えるべきか判断する方法もあわせてご覧ください。
手放す方法は「売却」か「廃車」かで、お金の戻り方が大きく変わる
手放すと決めたあとは、売却(買取・下取り)にするか廃車にするかを選ぶことになります。動作に問題がなく年式・距離がまだ浅い車であれば、買取店の査定を受けることで手元にお金が残る可能性があります。一方、大きく損傷していたり、年式が古く買い手が見つかりにくい車は、廃車を選ぶ人が多くなります。廃車の場合、車両自体の売却代金は原則入ってきませんが、車検が残っていれば自動車重量税の還付を受けられる場合があります。必要書類や費用の違いは、廃車手続きの必要書類と費用まとめ|自分でやる場合と業者に頼む場合の違いで詳しく整理しています。なお、任意保険は手放すタイミングで解約するのではなく、契約している保険会社の中断保管制度を利用すると、次に車を持つときまで等級を保存できる場合があります。適用条件は保険会社によって異なるため、契約先に直接確認してください。
手放して後悔する人と持ち続けて後悔する人には、共通するパターンがある
車を手放す判断で最も避けたいのは、決断したあとの後悔です。編集部の見解として、手放したあとに「天気が悪い日の移動が想像以上に大変だった」「急な用事で身動きが取りにくくなった」と感じる人は、手放す前に代替手段を実際に試さず、感覚だけで「なんとかなる」と判断してしまっているケースが多く見られます。反対に、持ち続けたことを後悔する人には、「ほとんど使っていないのに固定費だけ毎月かかっている」「手放すタイミングを逃し続けている」という声が多く、維持費の負担を数字で把握せずに先延ばしにしてしまっている傾向があります。どちらの後悔も、感覚ではなく使用頻度と維持費を具体的な数字で把握し、代替手段を試してから判断することで避けやすくなります。車を買った後に後悔した経験がある場合は、車を買って後悔した理由7選|購入前に知っておくべき代替手段も、次に車を持つかどうかを考えるうえで参考になります。
手放す前に、代替手段で本当に生活が回るかを試しておきたい
「手放したら本当に困らないか」を確かめるには、実際に一定期間、車がない生活、あるいは今より軽い車の使い方を試してみるのが確実です。近距離であればカーシェアや電動アシスト自転車、通院や買い物などの決まったルートであればタクシーや乗合タクシーが候補になります。ただし、いきなり手放してタクシーやカーシェアだけに切り替えると、「予約が取れない」「ステーションが遠い」といった想定外の不便に気づくこともあります。すぐに手放す決断がまだできない場合や、次の車を決めるまでのつなぎとして車のある生活を残しておきたい場合は、1週間・1ヶ月単位で契約できる長期専門レンタカー「マンスリーゴー」も選択肢になります。軽ミニクラスなら1ヶ月26,400円(税込)から利用でき、任意保険や車検・定期メンテナンスも料金に含まれています。カーリースのような与信審査は原則不要で、契約はオンラインで完結し、LINEで空車状況の相談もできます(対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城で、配車・引取の料金や対応可否は場所や拠点によって異なります)。所有する車を手放したあと、しばらく様子を見てから次の車を検討したいという使い方にも対応しています。
結局、車を手放すべきなのはどんな人か
車を手放したほうがよいのは、月の使用が5日未満で、維持費が家計の負担になっており、修理費用が車の時価に近づいている人です。公共交通機関やカーシェアなど代替手段が現実的に使える地域に住んでいる場合は、なおさら手放す判断がしやすくなります。反対に、週3日以上使っていて、通勤や家族の送迎など代替が難しい用途がある人、あるいは公共交通機関が乏しい地域に住んでいる人は、手放すよりも維持費の見直し(保険の見直しや駐車場の乗り換えなど)を先に検討したほうが現実的です。判断に迷う場合は、いきなり手放すのではなく、短期間だけ車がない生活や、月単位の長期レンタカーで軽い車の使い方を試してから、最終的な結論を出す方法もあります。年代や家族構成によって必要性の判断軸が変わる点については、車は必要か不要か?20代〜50代・家族構成別に徹底解説【2026年最新】もあわせてご覧ください。
よくある質問
車を手放すといくら節約できますか?
車種や地域、保険の等級によって差がありますが、自動車税・任意保険・車検代・駐車場代・ガソリン代を合わせると、年間20万〜60万円程度の維持費がかかっているケースが多く見られます。手放せばこの金額の多くがなくなりますが、タクシーやカーシェアなど代替手段の利用が増えれば、その分の費用が新たに発生する点も合わせて考える必要があります。
車を手放すと後悔しますか?
後悔するかどうかは、手放す前に代替手段を試したかどうかで大きく変わります。感覚だけで「なんとかなる」と判断して手放すと、天気が悪い日や急な外出で不便を感じやすくなります。手放す前に、公共交通機関やカーシェア、月単位のレンタカーなどで実際の生活を試しておくと、後悔しにくくなります。
車を手放すのに費用はかかりますか?
売却(買取・下取り)であれば費用はかからず、逆に買取金額を受け取れる場合があります。廃車の場合は登録手数料自体は小さな金額ですが、印鑑登録証明書などの書類取得費や、業者に依頼する場合の代行手数料がかかります。詳しい費用感は廃車手続きの必要書類と費用まとめ|自分でやる場合と業者に頼む場合の違いで確認できます。
車を手放すタイミングに決まりはありますか?
決まりはありませんが、車検の直前や、年式・距離が古くなるほど買取価格は下がりやすい傾向があります。売却を考えている場合は、車検が残っているうちに査定を受けたほうが、金額面で有利になりやすい場合があります。
車を手放す前に一時的に車を借りることはできますか?
可能です。廃車や売却の手続きと、車を確保する手続きは別のものなので、手続き中でも短期レンタカーや、1週間・1ヶ月単位の長期レンタカーを契約することに問題はありません。すぐに次の車を決められない場合のつなぎとしても利用できます。マンスリーゴーであれば、審査不要・オンライン契約で、LINEから空車状況を相談できます。
車を手放すべきかどうかは、維持費の金額だけで即断せず、使用頻度・車の状態・代替手段の3つを具体的な数字で確認してから判断すると、手放した後も持ち続けた後も後悔しにくくなります。判断に迷う場合は、いきなり結論を出さず、短期間だけ生活パターンを試してみることも一つの方法です。

