ウーバーイーツ配達員について「やめとけ」と言われる理由の中でも、車で配達する場合に特に大きな影響を持つのが車両コストです。ガソリン代・任意保険・車両の消耗といった費用は、注文件数が少ない時期でも発生し続けるため、稼働時間が短い人ほど報酬に対する負担が大きくなります。自転車やバイクに比べて車は初期費用も維持費も高くなりやすく、「車だから稼げる」と考えて始めると、想定よりコストが残らないケースがあります。本記事では、車でウーバーイーツ配達を行う場合に実際にかかるコストの内訳と、どのような人なら続けやすいのかを、長期レンタカーを運営する立場から整理します。
ウーバーイーツ配達員が「やめとけ」と言われる理由は収入の不安定さだけではない
「ウーバーイーツ配達員はやめとけ」と検索すると、収入が安定しない、体力的にきつい、社会保険に加入できない、といった理由が多く紹介されます。これらは実際に配達員から聞かれる悩みに近い内容ですが、車で配達する場合にはもう一つ見落とされやすい理由があります。それが車両コストです。自転車やバイクであれば初期費用も維持費も比較的小さく済みますが、車の場合はガソリン代・任意保険・車両の消耗が重なり、報酬の少ない時期ほど負担が表面化しやすくなります。稼働時間や走行距離を考えずに車で始めると、「思ったより手元に残らない」と感じる原因になりやすい部分です。次の章から、車で配達する場合に実際にどの程度のコストがかかるのかを具体的に見ていきます。
車で配達する場合、ガソリン代だけで月1万〜3万円程度かかりやすい
車でウーバーイーツ配達を行う場合、ガソリン代は稼働時間や走行距離に応じて月1万円から3万円程度になることが多くなります。例えば1日4時間稼働し、配達のために1時間あたり10km前後走行すると仮定すると、月20日稼働で800km前後走る計算になります。燃費が1Lあたり15kmの車であれば、レギュラーガソリンを1Lあたり170円前後とした場合、月のガソリン代はおよそ9,000円です。ただし都市部で停車と発進を繰り返す走り方は燃費が下がりやすく、実際の燃費が1Lあたり10km程度まで落ちることもあり、その場合は月1万3,000円を超える計算になります。稼働時間を増やして報酬を上げようとするほど走行距離も増え、ガソリン代も比例して増える点が、車配達の特徴です。この数値はあくまで条件を仮定した計算例であり、実際の費用は車種・運転の仕方・ガソリン価格の変動によって上下します。
自分の車を配達に使うと、任意保険が「業務使用」に対応していないリスクがある
自分の車でウーバーイーツ配達を始める場合、最初に確認すべきなのは任意保険が業務使用に対応しているかどうかです。個人向けの自動車保険の多くは、通勤や日常使用を前提に契約されており、配達のような有償の業務での使用を想定していません。業務使用を保険会社に申告していない状態で事故を起こした場合、契約内容によっては保険金が支払われない可能性があります。Uber Eats側も配達パートナーに対して任意保険または自動車共済への加入を求めていますが、実際にどこまでの事故が補償されるかは加入している保険会社やプランによって異なります。車で配達を始める前に、現在の保険契約が業務使用に対応しているか、対応していない場合はどのような手続きが必要かを保険会社に確認しておくことが欠かせません。
車の走行距離が伸びると、下取り価格や維持費に跳ね返ってくる
配達のために車を使うと、プライベート利用だけの場合に比べて年間の走行距離が大きく伸びます。走行距離が伸びるほどタイヤやオイル交換などの消耗品の交換サイクルが早まり、維持費は想定より高くなりやすくなります。一般的な乗用車のタイヤ交換サイクルは3万km前後が目安とされていますが、配達で年間2万km前後走行する場合、通常より短い間隔での交換が必要になることがあります。また、将来車を売却・下取りする際、走行距離は査定額に影響する代表的な項目のひとつです。同じ年式・グレードでも走行距離が多い車は査定額が下がりやすいため、配達用に使った車をいずれ手放す予定がある場合は、想定より下取り価格が伸びない可能性を踏まえておく必要があります。
ガソリン代以外にもタイヤ・オイル・駐車場代といった維持費がかかる
車でウーバーイーツ配達を続ける場合、ガソリン代以外にも日常的な維持費が発生します。代表的なものはタイヤ・オイル交換などの消耗品費、洗車代、駐車場代です。走行距離が伸びるほどタイヤやオイルの交換頻度は上がり、年間で見ると数万円単位の追加費用になることがあります。また自宅に駐車場がない場合、月極駐車場を別途契約する必要があり、都市部では月1万円から3万円程度の駐車場代がかかる地域もあります。これらはガソリン代のように毎回の配達で意識されにくいものの、年間で合計すると決して小さくない金額になります。車で配達を始める前に、ガソリン代だけではなくこうした維持費も含めた年間コストを一度計算しておくと、採算のイメージがつかみやすくなります。
注文が少ない日でも固定費は減らない、これが車配達の採算を崩しやすい理由
車で配達する場合、自動車税・車検・任意保険料といった固定費が発生します。これらの費用はその日の注文件数や稼働時間に関係なく一定額が発生するため、注文が少なく稼働を控えた月でも支払いが続きます。自転車であれば稼働を減らせば費用もほぼゼロに近づきますが、車を所有している場合は稼働を減らしても固定費は変わりません。これが、注文件数が落ち込む時期に車配達の採算が悪化しやすい理由です。稼働量が安定しない副業の段階では、固定費の大きい車よりも、必要な期間だけ費用が発生する手段の方が、損益を管理しやすい場合があります。
自転車・バイク・車、配達の採算で比較するとどう違うか
自転車・バイク・車、3つを配達の採算という観点で比較すると、初期費用と固定費の大きさに大きな違いがあります。
| 項目 | 自転車 | バイク | 車 |
| 初期費用 | 数千円〜数万円 | 数万円〜十数万円 | 購入の場合数十万円〜 |
| 1件あたりの変動費 | ほぼゼロ | ガソリン代が中心 | ガソリン代に加え消耗品費もかかる |
| 積載量・天候耐性 | 少ない・天候の影響大 | 中程度・天候の影響あり | 多い・天候の影響小さい |
表の通り、車は積載量や天候への強さに優れる一方、初期費用と固定費の負担が大きくなります。稼働時間が少ない人や、注文が少ない時期がある人ほど、車の固定費が負担として感じやすい点に注意が必要です。反対に、まとまった時間を稼働できる人や荷物量の多い配達が多いエリアでは、車の積載量と移動効率が活かしやすくなります。
車でのウーバーイーツ配達が「やめとけ」に当てはまりやすい人・続けられる人の違い
車でのウーバーイーツ配達が「やめとけ」に当てはまりやすいのは、稼働時間が週10時間未満と少ない人、注文の少ない地域で稼働する人、ガソリン代や保険料を含めた総コストを把握せずに始めた人です。こうした場合、報酬から車両コストを差し引くと、時間あたりの実質的な取り分が小さくなりやすくなります。一方、稼働時間を週20時間以上まとまって確保できる人、配達需要の多い都市部で稼働する人、積載量を活かして一度に複数件をまとめて配達できる人は、車両コストを吸収しやすく、継続の判断がしやすくなります。向いているかどうかは「車が好きかどうか」ではなく、稼働時間と走行距離をどれだけ確保できるかで決まる部分が大きいといえます。
車を購入する前に、期間を決めて走行コストを確認する方法もある
車でのウーバーイーツ配達を始めるかどうか迷っている場合、最初から車を購入するのではなく、1ヶ月などの期間を決めて試してみる方法もあります。長期専門レンタカーの「マンスリーゴー」は、1週間・1ヶ月単位で利用できるレンタカーサービスで、任意保険や定期メンテナンスが料金に含まれており、カーリースのような与信審査は原則不要です。配達のような業務使用が可能かどうかは車両や契約条件によって異なるため、配達目的で利用したい場合は契約前にLINEで利用目的を伝えて確認することをおすすめします。いきなり車を購入するのではなく、実際の燃費や扱いやすさ、走行距離に対する感覚をつかんでから判断したい人にとっては、検討する価値がある選択肢です。
料金や対応エリアの詳細は車種別の料金一覧、配車・引取の対応エリアと料金で確認できます。Uber Eatsや出前館の配達用に車を借りる前提で検討している方は、Uber Eats・出前館の副業に長期レンタカーが向いている理由も参考になります。車に限らず軽貨物など他の配達業務も含めて検討したい場合は、軽貨物ドライバーは「やばい」のかも合わせてご覧ください。
よくある質問
ウーバーイーツ配達員はやめとけと言われる一番の理由は何ですか?
収入の不安定さに加え、車で配達する場合はガソリン代・保険・車両の消耗といった固定費が報酬を圧迫しやすいことが大きな理由です。稼働時間が少ないほど、この負担は相対的に大きくなります。
車でウーバーイーツ配達をするとガソリン代はどれくらいかかりますか?
稼働時間や走行距離によって異なりますが、1日4時間程度の稼働を月20日続ける場合、月1万円から2万円程度を目安にしておくと計算しやすくなります。都市部の混雑が多い道では燃費が落ちやすく、さらに高くなることもあります。
自分の車の保険でそのまま配達しても大丈夫ですか?
契約内容によって異なるため、事前に保険会社へ業務使用での利用が可能かどうかを確認する必要があります。業務使用を申告していない状態で事故が起きた場合、保険が適用されない可能性があります。
車よりバイクや自転車の方が配達に向いていますか?
向き不向きは稼働時間や運ぶ荷物量によって変わります。固定費を抑えたい人や短時間の稼働が中心の人には自転車やバイクが向きやすく、積載量や天候への強さを重視する人、稼働時間が長い人には車が向きやすい傾向があります。
車を買う前にウーバーイーツ配達を試すことはできますか?
購入前に1ヶ月単位のレンタカーなどを使って走行コストや使い勝手を確認する方法もあります。配達目的で利用できるかどうかは契約条件によって異なるため、利用前に確認することをおすすめします。
結局、車でのウーバーイーツ配達は稼働時間と走行距離で向き不向きが決まる
ここまで見てきた通り、車でウーバーイーツ配達を「やめとけ」と感じやすいのは、稼働時間が少なく、ガソリン代や保険料といった固定費が報酬を圧迫してしまう人です。反対に、稼働時間をまとまって確保でき、配達需要の多いエリアで走れる人であれば、車両コストを吸収しながら続けやすくなります。車で始めるかどうかを判断する際は、感覚的な向き不向きではなく、想定する稼働時間とそこから発生する実際のコストを先に計算しておくことが、後悔を避ける一番の近道です。
車でのウーバーイーツ配達用に車を1週間・1ヶ月単位で確保したい場合は、マンスリーゴーの申し込み方法を確認してみてください。

