マツダMX-30――その先進的なデザインと独自のドア構造に惹かれて購入を検討している方も多いのではないでしょうか。しかしネット上では「後悔した」「実用性がない」といったネガティブな声も散見され、気になって一歩を踏み出せない人も少なくありません。
筆者もその一人でしたが、実際に試乗・購入まで検討した経験を元に、MX-30の「欠点」と「それでも満足できる人」の違いを徹底的に掘り下げます。
購入を迷っている方にとって、この記事が「後悔しない判断材料」となれば幸いです。
画像引用元:マツダ公式サイト
マツダMX-30とは?意外と知られていない特徴とコンセプト
MX-30は、マツダが提案する“人馬一体”をコンパクトSUVという日常車両に落とし込んだ挑戦的なモデルです。2020年に初登場し、以下の3つのパワートレインが用意されています。
- マイルドハイブリッド(M HYBRID)
- EV(完全電動車)
- ロータリーPHEV(シリーズ式プラグインハイブリッド)
注目すべきはその外観。観音開きの「フリースタイルドア」は、まさに現代車におけるアヴァンギャルド。内装はコルク素材などサステナブルな素材を採用しており、機能性よりも「所有する喜び」や「思想的な美しさ」を重視した車とも言えます。
MX-30で後悔する5つのポイント
1. 観音開きのドアが日常使いでは“足かせ”に
MX-30最大の特徴とも言えるフリースタイルドアですが、実際に使ってみると意外に扱いにくいのが現実。後部座席に乗るには、必ず前席のドアを開けなければならず、子供の送り迎えや買い物時に不便を感じます。特に狭い駐車場では両ドアを大きく開けられず、乗り降りそのものがストレスになる場面もあります。
2. 室内空間と荷室容量の狭さ
デザイン優先の影響で、後席は天井が低く足元も狭め。大人が長時間座るには不快感を覚えるレベルで、ファミリー用途には不向きです。また、荷室も高さがなく、ゴルフバッグやベビーカーを積むとそれだけで埋まってしまうこともあります。
3. EVモデルの航続距離が短すぎる
完全電動モデルは満充電で256km(WLTCモード)とされていますが、エアコン使用や高速走行では200kmを下回ることも少なくありません。週末ドライバーや短距離通勤用なら問題ありませんが、旅行や出張には不安を感じるレベルです。急速充電も非対応の地域では計画的な運用が必要となります。
4. PHEVモデルの“ロータリー”に過剰な期待は禁物
MX-30のロータリーエンジン搭載PHEVに夢を抱く人も多いですが、あくまで発電専用であり、かつパワーやトルク感は控えめ。ロータリースポーツカーのような走りを期待すると肩透かしをくらうでしょう。また、価格も400万円台と高めで補助金なしでは割高感が強いのが難点です。
5. 装備と価格のバランスに疑問
ベースグレードでは、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やレーンキープアシストが未搭載だったり、ディスプレイサイズが小さかったりと、装備に物足りなさを感じます。同価格帯のトヨタC-HRやヴェゼルではこれらが標準装備であることを考えると、コスパはやや劣ります。
それでも満足できる人には最高の1台
それでは、なぜ一定数のオーナーはMX-30に満足しているのでしょうか?
それは、以下のような価値観やライフスタイルを持った人に「深く刺さる車」だからです。
デザイン・美意識を最優先する人
マツダのデザイン哲学「魂動(こどう)」がもっとも色濃く表現されたMX-30。コルクやリサイクル素材を大胆に用いたインテリアは、もはやアート作品。美しさや思想に共感できる人には、スペック以上の“満足”をもたらします。
都市部中心で1~2人利用がメイン
乗車人数が少なく、移動も近距離中心というライフスタイルなら、室内の狭さや航続距離の短さはむしろ気になりません。週末のカフェ巡りやドライブ程度なら、フリースタイルドアもむしろ楽しい演出になります。
他人と被らない車を探している人
トヨタやホンダのSUVと比べるとMX-30は街でほとんど見かけません。個性を大切にしたい人、ブランドではなく思想で車を選びたい人にとって、この「少数派感」は大きな価値です。
ライバル車との違いを徹底比較
モデル | 室内空間 | 航続距離 | 荷室 | デザインの個性 | 新車価格帯 |
---|---|---|---|---|---|
マツダMX-30 | 狭い | 200km前後(EV) | 小さい | 非常に強い | 約240〜450万円 |
トヨタC-HR | やや狭い | 約900km(HV) | 普通 | やや個性的 | 約240〜350万円 |
ホンダヴェゼル | 広い | 約800km(HV) | 広い | スマート系 | 約240〜350万円 |
スバル クロストレック | 普通 | 約700km(HV) | 普通 | SUVらしい | 約270〜350万円 |
比較するとMX-30は「個性と思想に尖ったSUV」であることが明らかです。日常の使い勝手やコストパフォーマンスを重視するなら、他モデルの方が安心ですが、デザイン・独創性重視なら唯一無二の存在です。
中古車でのMX-30購入はあり?価格相場と狙い目グレード
MX-30は中古市場でも注目されつつあります。特にEVモデルは補助金が使えない分、割安感があります。
- 2025年時点の相場:マイルドHV=120〜180万円、EV=130〜220万円、PHEV=350万円前後
- 狙い目:2022年以降の20S Proactive Touringグレード。安全装備が充実し、コスパ良好
ただし、EVモデルはバッテリーの劣化状況を必ずチェックし、保証内容も確認しましょう。
筆者が試乗して感じたリアルな感想
筆者自身も2024年末にPHEVモデルを試乗しました。正直、走りには驚きませんでした。むしろ「ちょっと物足りない」とすら感じましたが、内装の質感や視線の集まる存在感に関しては他のSUVとは一線を画す魅力を感じました。
特にコルク素材のインパネやフローティングセンターコンソールの未来感には、マツダの「車を道具ではなく作品と捉える姿勢」が感じられました。
よくある質問(FAQ)
Q. フリースタイルドアはチャイルドシート設置に不便ですか?
A. はい、前ドアを開けないとリアドアが開かないため、設置や乗せ降ろしには手間がかかります。
Q. MX-30のEVモデルで長距離は走れますか?
A. 実質200km前後が限度であり、充電環境が整っていない地域ではやや不向きです。
Q. リセールバリューはどうですか?
A. 全体的に低めで、EVモデルは特に値落ちが早いです。
Q. 装備のグレード差は大きい?
A. はい、上位グレードでないとACCなどの先進装備が付かないため、選び方が重要です。
まとめ:MX-30は“合う人にとっては極上の選択肢”
マツダMX-30は、万人向けのSUVではありません。しかし、自分のライフスタイルや価値観と噛み合えば、これほど魅力的で“語れる”車はありません。
「不便を受け入れてでも個性を大切にしたい」「道具ではなく共感で車を選びたい」
そんなあなたには、MX-30は唯一無二のパートナーになるはずです。
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