「新型ワゴンR ひどい」という検索候補を見ると不安になりますが、2026年10月時点で新車として買える2025年12月改良モデルは、燃費・安全装備・使い勝手の基本がしっかりした軽ハイトワゴンです。「ひどい」と言われやすいのは、ターボ車がなくなったこと、価格の安いZLと上級のHYBRID ZXの装備差、後席がスライドドアではないことなど、使い方によって不満につながる部分です。
この記事では、スズキの公式情報と専門家レビューをもとに不満点を6つに整理し、後悔しやすい人と満足しやすい人の線引き、契約前に確認したいポイントまで解説します。価格や仕様は2026年10月29日時点の情報です。
先に結論:新型ワゴンRが「ひどい」かはパワー・後席ドア・グレード選びで決まる
結論として、新型ワゴンRは「ひどい車」ではありません。街乗りが中心で1〜2人で乗ることが多く、後席ドアがヒンジ式でも困らない人にとっては、価格と燃費のバランスが良い一台です。
一方で、高速道路を頻繁に使う人、子どもの乗せ降ろしが多い人、価格だけでZLを選ぶ人は、購入後に不満を感じやすくなります。特に次の3点は、契約前に自分の使い方と照らし合わせておきたいところです。
- ターボ車がないため、高速道路の合流や上り坂で力不足を感じないか
- ZLとHYBRID ZXの装備差(エアバッグやステアリングヒーターなど)を理解して選んでいるか
- 後席の乗り降りや駐車場の広さを考えたとき、スライドドアが必要にならないか
2026年10月時点の「新型ワゴンR」は2025年12月15日発売の一部仕様変更モデル
現在「新型ワゴンR」として販売されているのは、2017年2月に登場した6代目をベースに、2025年12月15日に一部仕様変更したモデル(スズキ公式ニュースリリース)です。フルモデルチェンジした7代目ではない点に注意してください。
この改良では、衝突被害軽減ブレーキが「デュアルセンサーブレーキサポートII」に刷新され、4.2インチのカラーマルチインフォメーションディスプレイや車線逸脱抑制機能が標準装備になりました。外観はカスタムZをベースにしたデザインへ1つに集約され、グレードは自然吸気エンジンのZLとマイルドハイブリッドのHYBRID ZXの2つに整理されています。
価格は発表時の143万円からすでに改定されており、2026年10月29日時点のスズキ公式サイトの価格ページでは次のとおりです。
| グレード | 駆動・変速機 | 価格(税込) | WLTC燃費 |
|---|---|---|---|
| ZL | 2WD・5MT | 1,457,500円 | 25.1km/L |
| ZL | 2WD・CVT | 1,457,500円 | 24.2km/L |
| ZL | 4WD・5MT/CVT | 1,580,700円 | 22.8km/L/22.6km/L |
| HYBRID ZX | 2WD・CVT | 1,736,900円 | 25.1km/L |
| HYBRID ZX | 4WD・CVT | 1,856,800円 | 23.5km/L |
価格はメーカー希望小売価格で、メーカーオプションや諸費用は含みません。燃費は2025年12月のスズキ発表資料に記載されたWLTCモード値です。
なお、次期型の発売時期は2026年10月29日時点でスズキから正式に発表されていません。また、2026年10月6日に発表された軽乗用EV「e SKY」は、ワゴンRとは別の車名で発表されたモデルです。
不満点1:ターボ車がなくなり、高速の合流や上り坂で余裕が少ない
改良後のワゴンRで不満につながりやすいのが、ターボ車を選べなくなったことです。改良前はカスタムZなどにターボ車が設定されていましたが、現在のラインアップはZL・HYBRID ZXともに自然吸気エンジンです。
carview!に掲載された自動車ジャーナリストのレビューでは、エンジンは最高出力49馬力・最大トルク58Nmと紹介されています。同じレビューでは、ZLの5MT車は車両重量750kgと軽いため走りに重々しさがないと評価される一方、ターボが選べなくなった点は不満として挙げられています。
日常に置き換えると、片道20分程度の通勤や買い物、保育園の送迎で力不足を感じる場面は多くありません。ただし、4人乗車で高速道路に合流する、山道の上り坂が続く、荷物を積んで帰省するといった場面では、アクセルを深く踏む時間が長くなります。HYBRID ZXはモーターが加速をアシストしますが、ターボ車のような余裕を期待すると差を感じる可能性があるというのが編集部の見方です。
高速道路を月に何度も使う人は、試乗のときに販売店周辺の一般道だけでなく、可能であれば合流やバイパスのある道を走らせてもらうと判断しやすくなります。
不満点2:ZLとHYBRID ZXの装備差が大きく、価格だけでZLを選ぶと後悔しやすい
2つのグレードの価格差は、2WD・CVT同士で279,400円です。この差額にはマイルドハイブリッドだけでなく、安全装備や快適装備の差も含まれているため、安さだけでZLを選ぶと「付いていると思っていた装備がない」と感じやすくなります。
| 項目 | ZL | HYBRID ZX |
|---|---|---|
| パワートレイン | 自然吸気エンジン | 自然吸気エンジン+マイルドハイブリッド |
| エアバッグ | 運転席・助手席 | 運転席・助手席に加え、サイド・カーテンの計6つ |
| ステアリングヒーター | なし | あり |
| シートヒーター | 2WDは運転席のみ、4WDは運転席・助手席 | 運転席・助手席 |
| インパネのUSB電源ソケット | CVT車のメーカーオプション装着車のみ | あり |
| 駐車支援カメラ | バックアイカメラ(メーカーオプション) | 全方位モニター用カメラ(メーカーオプション) |
表はスズキ公式サイトの安全装備ページ、室内空間ページ、価格ページをもとに整理しています。購入時は販売店で最新の主要装備表もあわせて確認してください。
前述の専門家レビューでは、ZLで運転席シートリフターやチルトステアリングが省かれている点も指摘されています。身長差のある家族で運転を分け合う場合は、運転姿勢を合わせにくい可能性があるため、実車に座って確認したいポイントです。
また、ZLの5MT車はヒルホールドコントロールや誤発進抑制機能、後方誤発進抑制機能の対象外で、低速時ブレーキサポートはパーキングセンサーのみの搭載です。MTに乗りたいという明確な理由がない場合は、CVT車と比べてから決めることをおすすめします。
カメラはメーカーオプションのため、注文後には追加できません。対応ナビゲーションの装着が前提の仕様でもあるため、見積もりの段階でナビとセットにした総額を確認しておくと安心です。
不満点3:後席はヒンジドアのため、子どもの乗せ降ろしではスライドドア車が便利な場面がある
ワゴンRの後席ドアは一般的なヒンジドアです。N-BOXやスペーシアなどのスーパーハイトワゴンや、2025年6月のフルモデルチェンジでスライドドアを採用したダイハツ・ムーヴと比べると、狭い駐車場での乗せ降ろしではスライドドア車のほうが便利な場面があります。
例えば、スーパーの駐車場で隣の車との間隔が狭いときに、チャイルドシートへ子どもを乗せるには後席ドアを大きく開ける必要があります。雨の日の乗り降りや、寝てしまった子どもを抱き降ろすときにも、ドアの開き幅が気になりやすい部分です。
一方で、くるまのニュースによる販売店への取材記事では、ドアが軽く荷物をさっと置けるヒンジドアに根強い支持があるという声も紹介されています。スライドドアの開閉を待つ時間が気になる人には、ヒンジドアのほうが扱いやすいこともあります。
スライドドアが欲しい場合は、同じスズキのワゴンRスマイルやスペーシアと比較するのが現実的です。スペーシアを検討する場合はスペーシアの納期とグレード別の目安、ハスラーと迷う場合は新型ハスラーで後悔しやすい理由も参考になります。
不満点4:ACCは全車速追従でも停止保持はなく、渋滞ではブレーキを踏み続ける必要がある
新型ワゴンRには、先行車に合わせて停止まで追従する全車速追従機能付のアダプティブクルーズコントロール(ACC)が用意されています。ただし、スズキ公式サイトでは、停止を続けるときは必ずブレーキペダルを踏むよう案内されています。
電動パーキングブレーキとブレーキホールド機能を備えた車に慣れている人は、渋滞で止まるたびに足でブレーキを踏み続けることになり、物足りなく感じる可能性があります。高速道路の渋滞を通る通勤が多い人ほど、差を感じやすい部分です。
次期型では電動パーキングブレーキの採用を予想する報道もありますが、メーカーが発表した情報ではありません。現行型を検討する場合は、ACCを使う頻度と渋滞の多さを踏まえて判断してください。
不満点5:外観がカスタムZベースに一本化され、穏やかな顔つきを選べなくなった
改良前のワゴンRは、標準的なデザインのFX系、迫力のあるスティングレー、カスタムZと複数の顔つきから選べました。2025年12月の改良でこれらが1つに集約され、全車がカスタムZをベースにした立体的なグリルのデザインになっています。
先ほどの販売店取材では、実車を見た人から高級感が増したと好評な一方、従来の穏やかなデザインを好む人にはラパンなどを提案しているという話も紹介されています。柔らかい雰囲気でワゴンRを選んでいた人にとっては、「前のデザインのほうがよかった」と感じやすい変化です。
専門家レビューでは、ZLはメッキが少なく落ち着いた印象だと評価されています。同じ顔つきでもグレードによって印象が変わるため、写真だけで判断せず、展示車で両グレードを見比べると後悔を減らせます。
不満点6:次期型の予想やe SKYの登場で「待てばよかった」と感じやすい
現行の6代目は2017年2月の登場から9年以上が経っており、フルモデルチェンジを期待していた人からは、2025年12月の改良に残念がる声も出ています。
次期型については、2026年秋の登場を予想する報道があった一方、2026年7月には発売が2027年前半にずれ込む可能性を伝える報道(価格.com新製品ニュース)も出ています。いずれも予想であり、2026年10月29日時点でスズキの正式発表はありません。
また、スズキは2026年10月6日に軽乗用EV「e SKY」を発表し、11月16日に発売するとしています。価格はA(受注生産)が212万円、Gが239万円、Xが279万円(いずれも税込)で、一充電走行距離はWLTCモードで310kmです。自宅で充電できる人には比較対象になりますが、ワゴンRのHYBRID ZX(2WD)とe SKYのGの価格差は653,100円あり、補助金や充電設備の費用によって総額の差は変わります。
待つべきか迷ったときは、「今の車の車検期限」「何年乗るつもりか」「自宅で充電できるか」の3点で考えると整理しやすくなります。車検まで1年以上あり、7〜10年乗るつもりなら、次期型の正式発表を待ってから比べる価値はあります。反対に、車検切れや故障で今すぐ車が必要なら、現行型は安全装備が更新されたばかりで選びやすいタイミングともいえます。
ワゴンRが選ばれ続けているのは軽さ・燃費・日常の使い勝手が良いから
弱点を挙げてきましたが、ワゴンRは基本性能のバランスが取れた車です。WLTCモード燃費はZLの2WD・5MTとHYBRID ZXの2WDで25.1km/Lと、軽ハイトワゴンとして高い水準にあります。前述のレビューでは、首都高速やアクアラインを含む往復で実燃費27.5km/Lを記録した例も紹介されていますが、実燃費は走り方や道路状況で大きく変わる点には注意してください。
室内では、後席を左右別々にスライド・リクライニングでき、荷室側からも背もたれを倒せます。リヤドア両側の傘ホルダーや助手席下の収納ボックスなど、日常で役立つ収納が多いのもワゴンRらしい部分です。
安全面では、デュアルセンサーブレーキサポートIIが歩行者や自転車に加えて、交差点の右左折時や出合頭の車両にも対応し、「サポカーS ワイド」にも該当します。新車を145万円台から購入でき、5MTを選べる点も、今の軽自動車では貴重な特徴です。
用途別に見る、新型ワゴンRで満足しやすい人と後悔しやすい人
満足しやすいのは街乗り中心で価格と燃費を重視する人
通勤・買い物・送迎など、片道30分程度までの街乗りが中心の人に向いています。1〜2人で乗ることが多い人、車両価格と燃費を重視する人、軽く開け閉めしやすいヒンジドアを好む人も満足しやすいでしょう。MT車に乗りたい人にとっても、数少ない新車の選択肢になります。
後悔しやすいのは高速道路・子育て・機械式駐車場の条件がある人
4人乗車で高速道路を使う機会が多い人、チャイルドシートを使う子育て世帯で駐車場が狭い人、渋滞の多い通勤でACCを頼りにしたい人は不満を感じやすくなります。また、ワゴンRの全高は1,650mmのため、高さ制限1,550mmの機械式駐車場には入りません。自宅や勤務先の駐車場の条件は事前に確認しておきましょう。
迷ったらワゴンRスマイル・スペーシア・ハスラー・e SKYと比べたい
スライドドアが必要ならワゴンRスマイルやスペーシア、アウトドアの道具を積むことが多いならハスラー、自宅で充電できるならe SKYが比較対象になります。車種ごとの特徴は2026年の軽自動車の狙い目と失敗しにくい選び方、軽自動車選び全般の失敗例は買ってはいけない軽自動車と後悔しやすい原因で整理しています。
契約前にはパワー・グレード・オプション・駐車場・納期の5点を確認したい
新型ワゴンRで後悔しないためには、契約前に次の5点を確認しておくと安心です。
- 試乗で、4人乗車や上り坂を想定した加速の余裕を確かめる
- ZLとHYBRID ZXの装備差を、エアバッグやシート調整まで含めて比べる
- カメラなどのメーカーオプションは注文後に追加できないため、見積もり時に決める
- 自宅や勤務先の駐車場の高さ制限と、隣の車との間隔を測っておく
- 納期は機種・ボディーカラー・装備で変わるため、販売店で目安を確認する
スズキ公式サイトでは、納期は機種やボディーカラー、注文装備によって異なるとされており、具体的な月数は公表されていません。中古車を検討する場合は、スズキのリコール等情報で対象かどうかと改修状況も確認しておきましょう。ほかの軽自動車の納期は軽自動車の納期一覧で比較できます。
納車待ちや購入を迷う期間は月単位で軽ワゴンを借りる方法もある
ワゴンRを契約しても納車までの数週間から数ヶ月、あるいは次期型やe SKYを待つと決めた期間は、手元に車がない状態になることがあります。販売店の代車は借りられる期間が限られることも多く、短期レンタカーを数日ずつ借り直すと、受け取りや返却の手間と費用がかさみやすくなります。
こうした期間には、1週間や1ヶ月単位で借りられる長期レンタカーも選択肢になります。例えばマンスリーゴーの軽ワゴンクラス(デイズ・ワゴンR等)は、2026年10月時点で1ヶ月(30日)が税込49,500円、1週間が税込23,100円で、任意保険と定期メンテナンスを含む料金体系です。ただし車両は空き状況に応じたクラス単位の案内で、ワゴンRや改良後モデルを指定することはできません。走行距離は30日で3,000kmまでといった条件もあるため、詳しくはマンスリーゴーの車両クラス別料金表でご確認ください。ほかの方法との違いは車の納期待ち・購入検討中に今すぐ車を使う方法で紹介しています。
新型ワゴンRについてよくある質問
新型ワゴンRはフルモデルチェンジしましたか?
2026年10月29日時点では、フルモデルチェンジは発表されていません。現在の新型は2025年12月15日に一部仕様変更したモデルで、次期型の時期は報道による予想にとどまっています。購入を急がない場合は、スズキの公式発表を確認してから判断すると安心です。
新型ワゴンRにターボ車はありますか?
2025年12月の改良後のラインアップにターボ車はありません。ZLとHYBRID ZXはどちらも自然吸気エンジンで、HYBRID ZXはマイルドハイブリッドのモーターが加速をアシストします。高速道路の利用が多い場合は、試乗で合流時の余裕を確かめてください。
ZLとHYBRID ZXはどちらを選ぶべきですか?
家族を乗せる機会が多いならHYBRID ZXが無難です。サイド・カーテンエアバッグやステアリングヒーターが付き、2WD・CVT同士の価格差は279,400円です。1人で乗ることが中心で価格を最優先したい場合や、5MTに乗りたい場合はZLも選択肢になります。
ワゴンRとe SKYはどちらがよいですか?
自宅で普通充電ができ、1日の走行距離が安定している人はe SKYも比べる価値があります。充電環境がない場合や購入費用を抑えたい場合は、車両価格が65万円ほど安いワゴンRのHYBRID ZX(2WD)のほうが選びやすいでしょう。補助金の額や充電設備の工事費は条件によって変わるため、見積もりで総額を比べてください。
改良前の中古ワゴンRなら不満点を避けられますか?
一部は避けられます。改良前の中古車ならターボ車やスティングレーも選べますが、衝突被害軽減ブレーキは改良後のデュアルセンサーブレーキサポートIIより前の世代です。年式ごとに装備が異なるため、年式・グレードとリコールの改修状況を確認したうえで比べてください。
まとめ:新型ワゴンRは「ひどい」のではなく使い方とグレード選びで評価が分かれる軽ワゴン
2026年10月時点の新型ワゴンRが「ひどい」と言われる理由は、ターボ車の廃止、ZLとHYBRID ZXの装備差、後席のヒンジドア、停止保持のないACC、デザインの一本化、次期型やe SKYを待つべきかという迷いの6点に整理できます。いずれも車の基本性能が低いというより、使い方との相性で評価が分かれる部分です。
街乗りが中心で1〜2人で乗ることが多く、燃費と価格を重視する人にとって、ワゴンRは今も合理的な選択肢です。家族を乗せる機会が多いならHYBRID ZXを選び、高速道路や子どもの乗せ降ろしが多いならスライドドア車や次期型も比較する、という順番で考えると後悔しにくくなります。
納車までのつなぎや、次期型を待つ間に車が必要な場合は、長期レンタカーのマンスリーゴーもご検討ください。1週間または月単位で利用でき、任意保険と車検・定期メンテナンスを含む料金体系です。カーリースのような与信審査は原則不要で、契約はオンラインで完結し、空車状況はLINEで相談できます。東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城で配車・引取に対応しています(料金や対応可否は場所や距離によって異なります)。23歳以上・免許取得から3年以上などの利用条件があるため、補償内容は保険・補償の範囲、手続きは初めての方向けのご利用ガイド、受け渡しの条件は配車・引取の対応エリアと料金でご確認ください。

